枯れ女の自由奔放ライフ

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チャンプ、散る。宇宙戦隊キュウレンジャー16話感想。

宇宙戦隊キュウレンジャー16話「スティンガー、兄との再会」感想です。

今週はスリルと悲哀の溢れる兄弟の再会劇でした。そして兄弟げんかの泥沼に巻き込まれるチャンプの身にも、ついに悲劇が襲いかかります。

しっかり遊んでいた女子

無事に任務を終え、ベラから帰ってきたメンバー。

「とっても楽しかったです♪」

麦わら帽子のラプターに、浮き輪のハミイ。こいつら、任務の後しっかり遊んでいました。

おそらく一緒にいたラッキーとナーガも、それなりに楽しんでいたと思われます。ビーチバレーにバーベキューにと、リア充4人の姿が目に浮かびます。

「宇宙を救う!」と張り切りつつも、プライベートの充実も忘れないキュウレンジャー。21世紀は、ヒーローもワーク・ライフ・バランスを重んじる時代です。

兄貴に振り回される弟

一方、蠍座のカローを探すスティンガーとチャンプ。兄貴探しと敵討ちを目指すコンビに、休息はありませんでした。

(女子たちの遊びっぷりを知ったら怒るかもしれません)

苦労の末にようやく探し当てたカローの正体は、やはり兄貴・スコルピオでした。スティンガーは大きく動揺します。

一応キュウレンジャーとなって戦いますが、全く肚が決まっていない顔つきの弟。敵討ちに張り切るチャンプに、手を貸しきれません。

その後、ジャークマターを潰すつもりだと裏切りの経緯を説明する兄貴。

「大切な弟の命だけでも……」

と、泣き落としも忘れません。

そういえば忍者の界隈でも、似たような事を言っていた兄貴がいた気がします。兄弟の愛憎劇はジャンルを超えます。

弟with兄貴

ブラコンのスティンガーは、兄貴の泣き落としを素直に信じてしまいました。このツンデレっぷり、心を開いた子犬っぽいなと思います。

兄貴の口笛に合わせて弟が歌う、まさかのコラボまで披露してくれました。兄弟の作り出す空気に、もはや視聴者も入り込む余地がありません。

よくよく聞くと結構いい歌なので、次にサントラを出すときはぜひ候補に入れて欲しいところです。

しかし結局、兄貴の目的は弟から情報を聞き出すことだけ。忍び界隈の兄貴とは、似ても似つかない冷徹なやつでした。

直前の暖かい交流から一転、スティンガーは絶望のどん底に叩き落されました。

「どこかで信じてた……兄貴は裏切らないって!」

今度は捨てられた子犬のようです。表はクールぶっていますが、スティンガーは間違いなくワンコ属性だと思います。

嘘はついてない?

そんな人非人な兄貴の真の目的は、「ドン・アルマーゲに変わって宇宙を支配すること」でした。

「ジャークマターを潰す(そんで俺が宇宙を支配する)」

いったんトップを倒して組織を再編成し直すのは、まさにスクラップ&ビルド。まあ嘘はついてません。兄貴に一本取られました。

しかし傷ついた弟の心は、そんな屁理屈で癒やされるはずもありません。

ヤケを起こしたスティンガーは、兄貴に命を差し出すという形での自殺を試みました。

「優しい兄貴のいない世界で生きている意味なんて……!」という心理だと思いますが、スティンガーのブラコンは重症レベルです。

キュウレンジャー1の苦労人

しかし、そんなブラコンを見捨てない漢がいました。

ヤケクソのスティンガーをかばい、スコルピオの兄貴に木っ端微塵に破壊されるチャンプ。おそらく、日本全国のお茶の間が一気に凍りついた瞬間だと思われます。

「俺がいるじゃねえか……」

そして、大破されてからの相棒宣言。間違いなく全米が涙するレベルです。

兄貴の話を聞きたいという弟のワガママを聞いてあげたり、ワームに手こずっているのにスティンガーが助けてくれなかったりと、数々の苦労を背負わされていたチャンプ。それでもスティンガーを見捨てない、お父さん味のあるロボでした。

ブラコンの被害が大きすぎる

スティンガーの暴走が過ぎた結果、数々の被害を被ることになりました↓

キュウレンジャーの機密情報が敵の幹部に漏洩

・仲間の一人が大破して戦闘不能

・心が傷ついたもう一人も戦闘不能

全ては、スティンガーの重すぎる兄貴への愛が招いた悲劇です。本部にチャンプを修理してもらいに行くついでに、スティンガーにはカウンセリングを受けることを強くおすすめしたいです。

来週のキュウレンジャー 

先週から一転、仲間を失う悲劇の展開。おちゃらけたエンディングがいくら流されても、視聴者の心は簡単には晴れません。

そんな重苦しい空気が漂う来週のキュウレンジャーは、

「闇のドームを照らしタイヨウ!」

ダジャレでお茶の間を和ませようという作戦でしょうか。

おちゃらけと見せかけて……」という鬼畜展開は、さすがに御免被りたいところです。

 

キュウレンジャーは元々人数が多いので、多少の欠員が出ても致命傷にはなりません。逆にそれが、「次は誰がヤラれるんだ」という緊張感を生み出すとは思いませんでした。キュウレンジャーの攻めの姿勢が止まりません。

チャンプとスティンガーが返ってくるのは、果たしていつのことになるのか?夏の映画までには帰ってきてほしいと思います。

今週のお題「私の沼」