枯れ女の自由奔放ライフ

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社長、部下に手こずる。仮面ライダーエグゼイド36話感想。

仮面ライダーエグゼイド第36話「完全無敵のGAMER!」の感想です。

無敵のクロノスの力で、ますます調子づく社長。無茶なクエストを開催して、さらにCR一同を追い詰めます。

そして今度こそクロノス撃破を狙う一同の前に立ちふさがる、飛彩と貴利矢。果たして、クロノスの仕掛けたクエストを阻止することはできるのでしょうか。

 ありとあらゆる人種が引っかかる

突然のクロノス攻略クエストの開幕に、一気に引きつけられる人々。我先にと仮面ライダークロニクルを買い求めます。

「クロノスの力……!」

「絶対楽しいって!」

「押せ……!」

「ヒーローは遅れてやってくる……!」

あらゆる層が、あらゆる目的でプレイを決意。余計なお世話ですが、約一名まともにプレイできるか心配な人がいました。

そろそろ国も幻夢コーポレーションに対抗して、ACで広く警告した方が良いんじゃないかと思います。

天才の悲劇

クロノスのクエスト開始を阻止するため、壇正宗に戦いを挑むCR一同。やられっぱなしだった今までと違い、今回は黎斗が開発した秘密兵器があります。

しかし何故かMには使えなかったので、代わりに黎斗自らが装着。見事にクロノスのポーズ攻撃を無効化し、ダメージを与えることに成功しました。

「あらゆる攻撃が効かない無双ゲーム!!」

「Time Over」

が、黎斗の実力では、無敵タイムは10秒のみ。自称天才が己の功績を己でたたえている間に、時間切れになってしまいました。

そして無敵が終わったゾンビから、ガシャットを強奪するクロノス。傑作を知らしめずにはいられない、天才の素質が招いた悲劇と言えます。

責任は誰にあるのか?

クロノスを倒すための秘密兵器が無くなり、大ピンチのCR。徹夜で開発を続けた黎斗の精神的ダメージも大きなものでした。

「テメーがご丁寧にゲーム解説したせいで……!」

「あれは永夢のために開発したものだ!」

手詰まりとなったことでイライラしているのか、責任をなすりつけあうCR一同。果たして、非は誰にあるんでしょうか。

しかし実戦で兵器を使う前に、一度お試しで変身してみるなどのテストは必要だったんじゃなかろうかとも思います。時間がないときこそ、そういう点を抜かしちゃいけません。

しかしテストなどと口にしたら、「私が信じられないのか」と自称天才が怒り出す可能性が無きにしもあらず。CRのチームワークの悪さは、こういうところでピンチを招きます。

プレーヤーの輪=呪い?

どこまでも突っ走る宗の目的は、純粋に仮面ライダークロニクルのプレーヤーを増やすことです。クエストに挑むプレーヤーは、全員倒す予定でした。

「……新たなプレーヤーの輪が広がるのだ……!」

大勢のゲームオーバー者が出れば、その人達を救うためにどんどん新たなプレーヤーが増える仕組みです。

放っておいても、皆が仮面ライダークロニクルを買いに走る。これは、某ホラー作品の呪いのビデオが世に広まる手法とほぼ同じかと思います。

呪いは嫌ですが、マーケティングに利用するととてつもなく効果があると分かりました。流石は、高尚な経営論を息子に力説した社長だけのことはあります。

ヒソヒソ話の正解

とうとう始まってしまったクロノス討伐クエスト。ムテキガシャットが無いなか、CR一同もクロノスに戦いを挑みます。

永夢はレーザーターボに戦いを挑みますが、あっけなくやられてしまいました。その報酬に、社長はムテキがシャットを貴利矢に渡しました。

「受け取れ!」

そしてそこから、永夢の元にまさかのリターン。予想外の展開に、流石の社長も動揺を隠しきれません。

「何のつもりだ……!」

全く話が読めていない社長に、永夢からヒソヒソ話の答え合わせがありました。

正解は、

「俺の嘘にのれ」

です。これまでの働きは、全て貴利矢の作戦だったのでした。

これまで何週もクロノスにしてやられてきた視聴者も、一瞬で気分がスッキリしたんじゃないかと思います。

社長、最大のミス

しかし社長はなぜ、レーザーターボを蘇らせようと考えたのか?部下の思惑を見抜けなかったのは、明らかに社長の落ち度を言えます。

そう言えば息子も、かつては仲間だったパラドに消滅させられた過去がありました。どうも壇親子は、大事なところで仲間に裏切られる哀しき宿命を背負わされているようです。

大事なことなので

貴利矢から受け取ったガシャットで、満を持して変身する永夢。とうとう無敵の力を手に入れます。

「ハイパームテキ~エグゼ~イド!」

「……!」

ハイパームテキ~エグゼ~イド!

とても大事なことなので、2回言いました。

無双ゲームは爽快だが……

天才ゲーマーの力を取り戻した永夢は、無制限で無敵の力を使うことができます。その圧倒的な力には、さしものクロノスも太刀打ちが出来ません。

無双ゲームはとても爽快ですが、ずっと主人公が無敵のゲームというのは下手をするとクソゲーになる心配もあります。

クロノスの攻撃が効かない点を抜きにしても、社長が「絶版だ!」というのは一理あるかもしれません。

かわいいコンビ

クロノスのポーズ機能も、あえなく解除。クロノス攻略に成功した一同も沸き立ちます。

「やった!!」

肩を組んで喜びあう貴利矢とニコにほのぼのしました。

しかしその後貴利矢に握手を求められると、大我の後ろに隠れるニコ。打ち解けたと見せかけて警戒されていました。

被害者VS加害者

真の目的を見せた貴利矢も、CRに協力することとなりました。

「でも……」

同じ場に居合わせる、加害者と被害者。今回は被害者が大人だったおかげで、争いは避けられました。

しかし黎斗も、これまで数々の被害を生み出してきた危険人物。仮面ライダークロニクルの一件が片付いたら、一斉にシバカれる可能性は高いと思います。

飛彩の苦悩は深い

 CRが喜びに沸き立つなか、飛彩は独り思い悩んでいました。最初に出てきた頃から比べ、たったの数十時間で5~6歳くらい一気に老け込んでいます。

心労もあるんだと思いますが、ちょっとやつれ過ぎです。小姫がいる空間は、逆精神と時の部屋のような作用があるのかもしれません。

さらにそこへ、追い詰められた社長が戻ってきました。

「この女のデータを抹消する!!」

クロノスの力を破られたことで、なりふり構わなくなってきた宗。もはや雇用関係ではなく、単なる脅迫者です。やはり幻夢コーポレーションはブラック企業でした。

果たして、ブラック企業の沼にハマった飛彩を助け出すことはできるんでしょうか。

 

ずっと苦しめられてきたクロノスに、とうとう一泡吹かせることができました。が、CR一同の前にはまだまだ問題が山積みです。

まずは早く飛彩を闇落ちから助け出さないと、頭が白髪かハゲになりそうで心配です。