枯れ女の自由奔放ライフ

枯れ女ミニマリスト・弥生の日常を綴ります

ナーガ、洗脳される。宇宙戦隊キューレンジャー15話感想。

海の惑星ベラの救世主」。宇宙戦隊キューレンジャー15話感想です。

最近、急に暑くなってきてたまりません。そんな初夏の陽気にピッタリの、海の回がやって来ました。

海といえば水、水といえば水落ち。そして今回のメインキャラはハミィちゃん。これは期待(?)せざるを得ません。

 水着回、実現ならず

新しいキュータマが水の惑星にあることを知り、色めき立つハミィ。

「思いっきり泳ぐぞ!」

と、任務そっちのけで完璧に観光気分です。

メンバーがやたらとお気楽なのは、やはり司令官の性格のせいでしょうか。スティンガーが兄貴探しで留守となり、船内の雰囲気が一気に開放的になったという可能性も無きにしもあらずです。

夢見る女子のラプターも、砂浜の魅力に取り憑かれます。妄想の中で、ピンクのビキニをしっかり着ているのがチャーミングです。

秘書アンドロイドとして何にでも対応できるよう、しっかり防水機能も付いてるんでしょうか。ついでに家事の機能もあったら、ぜひとも1人欲しいところです。

が、いざ星に着いてみると、そこにあるのは荒れ放題で寂れた砂浜のみ。

女子二人の夢と「万が一にもハミィの水着姿が見れるんじゃ」という一部視聴者の希望は、あっけなく砕け散りました。

やはりニチアサの時間帯に、年頃の女子の素肌をさらすというのはリスクが高すぎました。いくら攻めの姿勢が魅力のキューレンジャーとはいえ、ちびっ子と全国のお母さん方への気遣いは忘れていません。

引っ込み思案の美少女・マアサ

海水浴のことはサッサと忘れて、本業のキュータマ探しに取り掛かります。そんななか、星に住む美少女・マアサと出会いました。

「何でも良いから言ってみて」「……」 

しかしマアサは、ものすごく引っ込み思案。なんというか、相当に厚い殻の中へ閉じこもっている感じがします。

なぜそんなにも引っ込み思案になってしまったのか、その理由は謎に包まれたままでした。単なる性格かもしれないし、忙しい村人に相手に話を聞いてもらえなかったことで、自信を無くしてしまったのかもしれません。

なかなか喋らない人間というのは確かにいますが、そういう人は、実は頭の中で色々と考えています。ただ、それを口に出すタイミングがなかなか掴めないのです。

ある話題についてコメントを考えていたら、もう次の話題へ。その繰り返しで、終始無言で終わるというのもあります。

特に子供が大人の話を聞くときは、どうしても先を急がせてしまいます。できればじっくりと、子供が喋りだすまで待ってほしいものです。

ナーガ、素直さが仇となる

キュータマ自体は、星に住む原住民がお宝として祀っていることが簡単に判明。しかし村人の様子が、どうもおかしいです。

「おお、救世主様!」

ジャークマターの戦闘員が村を襲っていたところ、海から巨大な物体が現れて村を助けてくれました。

が、頭の特徴的な形から、ハミィは救世主の正体がジャークマターの怪人・ゴネーシであることに勘づいてしまいます。

当て馬にターゲットを襲わせる→助ける→お礼されて仲良くなる

元恋人とヨリを戻したいストーカーが、よく使ってくる定番の方法です。素朴な村人は、悪人の茶番にまんまと引っかかっていました。

「救世主様……」

が、キューレンジャー1の素直さを持つナーガも、あっけなく洗脳。疑う心を一切持たないピュアハートの持ち主の存在を、すっかり忘れていました。

疑心も含めた感情を全部捨て去ったことが、こんな形で裏目に出るとは思いもよらず。マイナスの感情というのは実は必要な面もあるんだなと、しみじみ感じさせられる出来事です。

「キューレンジャーは、キュータマを手に入れようとしている……」

そして洗脳されたナーガ、仲間を簡単に売る。

何でよりにもよって、この男は今回の任務に選ばれてしまったんでしょうか。適当なルーレット式人選術は、たまに仲間を大ピンチに追い込みます。

正体をマアサに知られたゴネーシは、少女を生贄として差し出すよう村人に要請。「分かりました」と即答する村長の洗脳されっぷりが、実に恐ろしかったです。

逃げたキューレンジャーとマアサを探すものの、全く見つからず。村人の焦りが募ります。

「俺が生贄になる!」

そんななか、洗脳をこじらせたナーガが再びややこしい行動を起こしました。村人はもちろん、敵をも困らせそうな方向性の思いやりです。

やはりナーガの一族が感情を捨てたのは、完全に選択ミスだったと思います。こんなに素直な奴ばかりでは、心配でかたときも目が離せません。

水落ち担当・カジキイエロー

このままではラチが明かないので、思い切った行動に出るキューレンジャー。救世主の正体を、村人の前でさらす作戦を立てます。

まずはラプターが、救世主の隠された姿を晒す。その後で海の中にいるゴネーシを、スパーダが陸に打ち上げました。

ハミィが出来なかった水落ちは、スパーダが変わりにやる。これ以上ない水落ち担当が、既にキューレンジャーにはいました。

キューレンジャー、無駄にメインメンバーが多いわけじゃありません。

今回の任務が大変だったワケ

追い詰められたゴネーシを、キュウレンオーで無事に撃破。村に平和が戻ってきました。ちゃんとナーガの存在も忘れてなかったハミィは、本当に良い仲間だと思います。

村人は襲ってくるし、ナーガは役立たずだし。ただ村人からキュータマをもらうだけなのに、とんだ手間がかかりました。

なぜ今回の任務は、こんなに時間がかかったのか。1つには、村人の長いものに巻かれる感があったと思います。

村人はキューレンジャーに襲いかかる勇気があるなら、をジャークマターの戦闘員に襲われたときも発揮すれば良かったのにと思います。多分キューレンジャーよりも、簡単に倒せるはずです。

さらにマアサの極端な引っ込み思案も、任務をややこしくする元でした。もしマアサががラッキーのような性格だったら、今回の話は10分で終わっていたかもしれません。

 

そんなこんなで、無事にキュータマを手に入れたキューレンジャー。来週は一転、スティンガーのシリアス回に突入します。

スティンガー・兄貴・チャンプの三つ巴は、一体どんな方向に転ぶのか。楽しみです。