枯れ女の自由奔放ライフ

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打倒・ブラック企業。宇宙戦隊キュウレンジャー・17話感想。

宇宙戦隊キュウレンジャー第17話「闇のドームを照らしタイヨウ!」 の感想です。

先週チャンプが大破したことで、落ち込む一同。しかしそんな中でも、地球を救う任務は待っちゃあくれません。

果たして揺れ動くキュウレンジャーは、次の敵にどう立ち向かうんでしょうか。

ドームのセキュリティ

次の任務は、真っ暗闇のドームに囲まれた謎の地区の開放です。中がどうなっているか、全く分かりません。ついでに、ドームは強力で外からの破壊もできません。

「任せて!」

何か、とっておきの秘策があるらしいハミイ。

どうするのかと思いきや、ただ地面に穴を掘って侵入するという実に昔ながらの作戦でした。こんな簡単に侵入されるドームのセキュリティはどうなってるんでしょうか。

前に海外ドラマで「Under the Dome」というのがありましたが、あれは地面を掘ってもドームという念のいりようでした。「ドーム=地面を掘る」というのは、やはり皆考えが同じです。

週休14時間

ハミイの活躍により、ドーム内への侵入に成功したキュウレンジャー一同。そこは、外界の想像を絶するような過酷な世界でした。

「1日2時間しか眠れないんだ……」

昼間が22時間、しかも夜以外は強制労働。控えめに言ってブラックです。

寝る時間が2時間しかないというと、週休にして14時間しかありません。こんな状態で仕事をしたら、事故の多発は必至。かえって業務がはかどらなそうです。

しかもボスの悪口を言うと、即行でシバキが飛んでくるという超監視社会。この厳しい監視があるからこそ、ドーム自体のセキュリティはユルユルだったのかもしれません。

超ブラック&超監視社会。そしてそれを批判するキュウレンジャー。これは、東映から日本政府への何らかしかのメッセージが込められていたりするんでしょうか。

 

ポジティブラッキー

どこから飛んで来るか分からないシバキに、手も足も出ないキュウレンジャー。挙句、全員空の彼方へ吹っ飛ばされてしまいました。

特に熱血のラッキーは怒りを抑えられず、今回は一番苦労していたように思います。

1回め→ふとんがクッションになってラッキー

2回め→ギリギリ水に落ちなくてラッキー

3回め→ちょうど仲間と会えてラッキー

しかしどんなときでも、絶対にラッキーと信じ抜くポジティブシンキング。ある意味、今週一番の名シーンだったと思います。

元はと言えば自分が悪口をポロッとこぼしてしまうのが原因なんですが、その辺りのことは気にしません。どうしても気が済まず、ボソッと「……根暗やろう」と吐き捨ててシバカれるラッキーはカワイイかったです。

プチ毒吐きバランス

今週は、業界用語を駆使するチャラい機械生命体もメンバー入りです。が、チャンプを巡って、狼のガルとは意見が真っ二つに分かれてしまいました。一本気のガルは、バランスのチャラさが気に入りません。

しかしそんなガルに対し、バランスも負けちゃいませんでした。

ドームへの侵入が成功したとき↓

ガ「光キュータマが役に立ちそうだな」

バ「……光ればですけどね」

2人でゴミ捨て場に落ちたとき↓

ガ「何でよりによって……」

バ「僕は臭いセンサーを遮断したから♪」

何も考えて無さそうで、実はかなりの腹黒ヤロウでした。やはり数々の修羅場をくぐり抜けてきた、元泥棒だけのことはあります。

さらに、数々の試練を乗り越えて和解したかに見えたとき↓

ガ「オッキューです!」

バ「どーかなー」

サラリと流されていますが、ガルとちょっと温度差がある気がします。そんな簡単に心は許さんぞということでしょうか。

人当たりが良くてチャラそうでも、実は内部にかなりの闇を抱えているような気がしなくもありません。

 

何ゴミに仕分けられるんだ?

バランスに対し、一本気のガルは猪突猛進で突っ走ります。ゴミ捨て場に埋もれてもなおチャラいバランスには、

「燃えないゴミとして回収されちまえ」

と吐き捨てて単独行動に行ってしまいました。

しかしもし実際にゴミに出すとして、バランスは一体何ゴミに仕分ければ良いんでしょうか。多分ですが、そのまま燃えないゴミに出したら怒られそうな気がします。

ガルの奮闘

そんなイザコザの中でも、仲間たちの奮闘により敵が影から影へ移動することが判明。ラッキーが光キュータマを取りに行くまでの時間稼ぎとして、ガルが身体を張って食い止めます。

「この弱虫ヤロウ!」

ひたすら敵の悪口を言い続け、シバカれ続けるガル。敵を引きつけます。

しかし敵の今までの行動パターンは、

・悪口をいう→飛び出してシバク

ということは、ずっと黙っていれば敵も出てこない可能性があります。もしかしたら、無言でいた方がノーダメージで敵を撃破できたかもしれません。

しかし、4人で黙ってずっと突っ立っているというのもなかなかシュールです。やはり正義の味方たるもの、労せずして敵を倒すということは許されなんでしょうか。

光キュータマの効果

皆が粘りに粘って、ようやく光キュータマが到着。まずは、太陽攻撃で敵を影から追い出します。

「この光、力がみなぎる!」

太陽光により、バランスがものすごくパワーアップしました。内部に太陽電池が仕込まれているんでしょうか。

(とするとやはり、ゴミとしての分別が面倒くさそうです)

さらに次は、月の光による攻撃です。月といえば、狼が凶暴化するあれが予想できます。

「今宵の月に、乾杯」

ガルの場合、やたらと紳士的な方向にパワーアップしました。戦い方までスマートです。

ガルの一族は満月になると、皆やたらとスマートな性格になっていたりしたんでしょうか。是非とも見てみたかった光景です。

少年には荷が重い

一方、チャンプとスティンガーは本部で待機中です。本部では、小太郎が戦隊としての訓練を受けている真っ最中でした。

「二人のこと、よろしく頼むよ」

小太郎に対してチャンプとスティンガーのフォローを頼む司令。しかし当たり前のように言ってますが、これはかなり難度の高い任務だと思います。

特に、病みきっているスティンガーを無垢な少年一人に任せるのは荷が重いんじゃないでしょうか。下手をしたら、小太郎まで一緒に絶望しかねません。

やはりここはまず、心理ケアのプロにいったん任せるのが一番安全な気がします。

 

無事にブラック企業を壊滅させたキュウレンジャー。しかし宇宙にはまだまだ、過酷な環境で苦しむ人々がたくさん残されています。

総ブラック社会とかした宇宙に平和を取り戻すまで、キュウレンジャーに安息はありません。