枯れ女の自由奔放ライフ

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スパーダ、地獄のクソ野球回登板。宇宙戦隊キュウレンジャー第40話感想。

宇宙戦隊キュウレンジャー第40話「開幕!地獄のデースボール」の感想だ。

順調にキュータマを回収するレンジャーの前に、今度は野球が立ちはだかる。正直、まともな野球にならない気配が色濃く漂っている。

果たしてこの試合、どのような波乱が待ち受けているのか?

クソ野球回、開幕

冒頭、いきなり野球の9回裏から幕を開ける。2アウト満塁の正念場だ。

「え?なんでボクが野球をやってるのかって?」

その間にチラッと、ベース上で死にかけているヤツが映らなかったか。やっぱりまともな野球じゃない。

ここにくるまでの間に、どんなクソ野球が展開されていたのかこうご期待である。

 

早速の

惑星SBCで待ち構えるカローのグローブンから、野球の試合を申し込まれるレンジャー。総勢12人という大所帯の本領を発揮するときが、ついにやってきた。

「野球って、なんだ?」

そしてラッキー、野球の知識ゼロ。こうして着々と、クソ野球の伏線は張られていく。

期待通りの展開

「ルールよく分かんねーけど、やるか!」

野球を知らないラッキー、ピッチャーを任される。しかしほかの守備の複雑さを考えると、ただ球を投げるだけの配置が一番いいかもしれない。

しかし、にわかじこみの球は力不足だ。あっさりホームラン級のヒットを打たれてしまう。

「1アウトです!!」

空が飛べるラプター、球をダイレクトキャッチでフライに仕留める。まさにクソ野球回ならではの守備だ。

「デースボールってもんを教えてやる!」

味方が味方なら、敵も敵だった。もはや野球とはほぼ関係なしの乱闘沙汰へと発展する。

視聴者の期待にしっかり応えてくれる特撮スタッフ、いい仕事をし過ぎだ。

今さら

しかし乱闘騒ぎのせいで、スティンガーが退場となる。こういう理不尽さもクソ野球の一部だ。

スティンガーの代わりにスパーダが登板となるが、その顔は浮かない。

「球技、ニガテなんだ……!」

ルールがあってないようなクソ野球で、今さら得意不得意は関係あるまい。むしろ野球が下手だからこそ、輝くチャンスはありそうだ。

 意外と常識人

さらに乱闘で負傷したラッキーの代わりに、ツルギがピッチャーとして登板する。

「刮目せよ。伝説が始まるぜ……!」

ツルギ、見事なアンダースローを披露。奪三振の活躍をみせる。

クソ野球回ならではの魔球が飛び出すかと思ったが、そこは意外と常識的だった。たとえクソ野球でも、野球の精神は失わなかった。

しっかりオチがあった

味方が魔球を使わないなら、敵が使う。グローブンの必殺魔球がレンジャーを襲う。

「貴様……!」

結果、ツルギが最初の犠牲者に。無念のアフロ姿で戦闘不能となってしまう。

せっかくツルギが作り出した野球の空気は、こうしてぶち壊しにされる。オチも忘れない特撮スタッフだ。

スパーダの実績

そんなこんなで、試合は9回裏。3点差を付けられ、絶体絶命のピンチだ。

「これまでの話は分かってくれたかな?」

これまでのスパーダの実績は、地味な三振のみ。クソ野球はおろか、普通の野球においても全く仕事できてないことはよく分かった。

機転を利かせた司令は、日が暮れたことを理由に試合をいったん中断させる。果たしてその間に、スパーダは起死回生の一手をつかむことができるだろうか。

ツルギのパターン

そして翌日、ラッキーとの特訓を積んだスパーダが登板する。

「おーいスパーダ!無理するな!!」

ツルギ、当然ながらそんなスパーダを心配する。「なんてこった」が飛び出さないときは、ツルギが本気で不安がっているサインである。

そして伝説になる

スパーダ、グローブンを挑発して魔球を投げさせる。果たして、その攻略法とは?

「手も足も出ないけど、ツノは出る!!」

カジキイエローのツノで球を受け止め、満塁ホームラン。最後はクソ野球で、見事逆転を果たした。やはり、クソ野球で始まったものはクソ野球で締めくくるのが流儀だった。

努力?

グローブンを倒し、無事にカシオペアキュータマを手に入れたレンジャー。最後の最後で、スパーダも大活躍できた。

「努力は、絶対に叶う!」

しかし秘密の特訓一切関係なしのクソ野球に、どこまで努力は関係あったのか。チビッコたちに変なメッセージが伝わっていないか、少々心配である。

いつものこと

最後の最後で、優勝監督の胴上げを提案する司令。が、「優勝監督」の部分は見事にスルーされる。

「ボクチンじゃないの?」

「(ドンマイ!)」

スティンガー、司令を優しくフォロー。途中退場であまり活躍できなかった分、陰の立役者への配慮は忘れなかった。

 

期待通りの試合運びを見せてくれたレンジャー、ついに4つ目のキュータマを手に入れてしまった。後は敵の本拠地へ乗り込むだけだ。

とすると、お笑い回もこれで一段落か。終わりが着々と近づいてきて、寂しいものである。