マーダッコ、ブラック上司に動揺。宇宙戦隊キュウレンジャー第43話感想。
宇宙戦隊キュウレンジャー第43話「聖夜に誓うヨッシャ、ラッキー」の感想だ。
ドン・アルマゲに操られている父親を助ける覚悟を固めたラッキー。さらに、宇宙全体の危機も目前まで迫る。
ラッキーは宇宙と父親、両方を救うことはできるのか?
なぜ呼び出した
「オレ様になんの用だ」
ツルギ、大ボスとの対面。一体なんの話があるのか?
「ゆっくり話をしたかったが……」
ドン・アルマゲ、いきなりの爆弾起動。残り15分で宇宙が滅亡してしまう。
突然呼びつけてからの爆弾スイッチオンとは、一体アルマゲは何を狙っているのか。ただ宇宙が消えて無くなる前に、ツルギの顔でもひと目見ておきたかったのか。
最後は運
ラッキー、ドン・アスランとの激突。だが戦闘力の差に苦戦を強いられ、ついに追い詰められてしまう。
「!?」
「しし座の奇跡……!?」
ラッキー、懐に入れていたシシキュータマのおかげで九死に一生を得る。どんなに都合がよくみえようが、どこまでも幸運で一発逆転を果たすブレない男である。
目つき
ラッキーの超幸運により、ドン・アスランの仮面を破壊。ついにアスランの親父を助け出すことに成功する。
「父さん!!!」
「……ラッキー……!」
親父、無事に正気を取り戻す。だが親子の感動の再会以上に、目の焦点があってなかった親父の顔の方が怖くて頭から離れない。
部下もひくレベル
再会を喜ぶヒマもなく、ラッキーたちの前に現れるドン・アルマゲ&マーダッコ。爆弾が爆発するまで時間がない。
「宇宙は消えて無に帰るのだ」
「その通りだこのタ……えっ!!?」
流石のマーダッコも、ドン・アルマゲのテラフォーミング計画にドン引きを隠せない。ジャークマター、やっぱり超ブラック企業だった。
「マーダッコ、お前だけは助けてやる」
これも100%でまかせだ。ブラック企業のリーダーは、息を吸うように嘘を吐く生き物である。
タコ料理?
引くに引けぬマーダッコとの全面対決。ながらく因縁のあったスパーダとの決着はいかに。
「ボクは99種類のタコ料理が作れるんだ!たこ焼き、タコライス、タコス……!」
そのレシピ3種のうち、2種がタコ料理じゃない点についてはどうすればいいのか。全国の視聴者はもちろん、マーダッコも心の中で突っ込んだことだろう。
逃れられぬ運命
ドン・アルマゲ&マーダッコ、無事に撃破。だが死の間際、ドン・アルマゲがブラックホール発生装置を止めてしまう。もう一度装置を動かすには、誰かが犠牲にならないといけない。
「私がやる……!」
アスランの親父、爆弾とともにブラックホールに飲み込まれる役目をかってでる。せっかくの親子再会を果たしたのに酷なことだ。
が、これだけのベテラン俳優さんをその後も登場させ続けることもできない。大御所俳優の速やかな退場は逃れることのできない運命である。
渾身のラッキー
ラッキーとアスラン、再会間もなく今生の別れがやってくる。
「お前が私の息子で、よっしゃラッキー……!」
そして親父、一人サザンクロスに残って装置を起動させる。
「よっしゃ……ラッキー!!」
毎週のように聞いてきたセリフだが、ここまで渾身のラッキーが聞けるとは思いもよらなかった。
一見運任せのいい加減なセリフに聞こえるが、感動の名台詞に昇華させる俳優さんは偉大である。
マーダッコさらば
一方、マーダッコとの最終決戦も決着のときがやってきた。巨大化したマーダッコを、キュウレンオーで撃破する。
「もう再生できないのにー!!!!」
マーダッコ、一年お疲れ様でした。数々の七変化のことは決して忘れまい。
こっちも忘れない
アスラン親父のおかげで、宇宙は救われた。が、ラッキーの心は沈む。
そんなラッキーを励まそうと、小太郎はクリスマスパーティを企画していた。
「これはボクチンからのプレゼントだ!」
せっかくのクリスマス回なので、皆で仮装してパーティを楽しむ。
「オレ様はどうなった!!?」
皆がサンタやトナカイに化けるなか、若干名厄介なコスプレを背負わされたヤツ等がいる。クリスマスのついでに正月までまとめて任されたりツリーの着ぐるみで身動きが取れなくなったりと、メンバーによって格差がありすぎやしないか。
ここまでシリアス一辺倒だったのに、最後の最後で一気に吹き飛ばしてきやがった。流石はクリスマス回である。
今年最後のキュウレンジャー、涙と笑いがありつつキレイに終わった。年明けから、最終回に向けてますますヒートアップするだろう。こうご期待である。