黎斗、神になる。仮面ライダーエグゼイド第42話感想。
仮面ライダーエグゼイド第42話「God降臨!」の感想だ。
ついに降臨した、ラスボスのゲムデウス。コイツさえ倒せば、長かった仮面ライダークロニクルもついに終わる。
しかしあのしつこい親父のこと、簡単にクリアできるワケがない。今週は、果たしてどんな嫌がらせが待ち構えているんだろうか。
終わらない親子対決
ゲムデウスの復活後、いきなりのパンデミック発生で街は大混乱になる。全ては、ウィルスを辺りに撒き散らしたゲムデウスのせいである。
ラスボスの産みの親である黎斗のせいかと思ったが、黎斗自体もこの事態に驚いている。
「私はそんなプログラムしていない!」
「ゲムデウスの思考ルーチンを書き換えといて正解だった」
黎斗がやってないなら、残る犯人は独りしかいやがらなかった。不毛な壇親子の争いはまだまだ続く。
調子に乗りすぎるとこうなる
やはりラスボスなので、これまでの敵とは比べ物にならないくらい強い。さしものムテキでも、ゲムデウスは簡単に攻略できない。
ゲムデウスを作った黎斗は、例によってドヤ顔で自分の功績を褒め称える。
「調子に乗らないで」
結果、いつもは温厚なポッピーがキレた。流石に事態が事態なので、もう黎斗の自画自賛をスルーする余裕はCRにない。
黎斗もポッピーのキレように、途端にシュンとしだす。黎斗はでっかい子供なので、お母さんが本気で怒ると弱い。
謝罪の価値とは
反省の色がない黎斗は、貴利矢に連行されゲムデウスウィルスを噴射される。ついにこれまでの所業のツケを支払わされるときがやってきたようだ。
命の危機を覚えた黎斗も、今回ばかりは謝罪を口にする。
「お前の懺悔なんて価値ない」
が、それも貴利矢にそっけなく一蹴。ここまで有難がられない「ごめんなさいイベント」も、逆に貴重なんじゃなかろうか。
しかしこういう奴は許した途端また図に乗るから、さもありなんである。
妙な小芝居
貴利矢と黎斗の命がけの荒業により、ゲムデウスの抗体を作ることに成功。黎斗は自分で使う気マンマンだったが、用済みになったらとっとと衛生省に引き渡されてしまった。
「おおっと!」
ガシャットのなかに閉じ込められている黎斗の暴れっぷりを、御しきれない衛生省役員。結果、何でもないガシャットを手に持ってあっちこっちへ動き回るというシュールな小芝居が誕生した。
もしこれを腰に巻いたりしたら、Tシャツの中に閉じ込められた有名な某カエルみたいになるんだろうか。いっぺんで良いからやってみてほしかった。
ラスボスとは一体
黎斗がライフを70以上削って作った抗体により、ゲムデウスは窮地に追い込まれる。それまでずっと貴利矢と黎斗の陰に霞んでいたMコンビだが、そこは主人公なので美味しいところはしっかり持っていく。
しかし待ちに待ったゲムデウスも、親父のせいでたった一週で片付けられることとなってしまった。一応ゲームのラスボスなのに、影が薄いのが不憫である。
新しいゲーム作れ
「仮面ライダークロニクルはクリアさせん!」
ついに追い込まれた親父、ゲムデウスと合体して自らがラスボスとなる。仮面ライダークロニクルは、ただボスを倒すゲームから運営をぶっ潰すゲームへと進化してしまった。
しかしこんなメチャクチャなゲーム、もう誰もプレイしまい。クロニクルからは手を引いて、新しくタイトルを立ち上げた方が会社にはプラスになると思う。
最初はゲームを広めることが目的だったのに、いつの間にかゲームを終わらせないことが目的になってしまった。リセットを作り出した辺りから、もうこの親父は正気じゃなかったんだろう。
それだけのことじゃない
飛彩と大我は、今週はずっとゲーム病患者の対応に追われていた。目の前の患者を協力して助けることで、二人の距離も微妙に縮まる。
「免許がない、ただそれだけのことだ」
ついにあの飛彩が、「無免許でもいいじゃん」的なことまで言い出しやがった。
確かにこの非常時だから四の五の言ってられないが、免許がないのはやはり大問題じゃないのか。もしツイッターとかで拡散されたら、病院はもちろん衛生省まで大炎上するのは確実の案件だ。
今さらではあるが、仮免でもなんでも良いからこの男にもライセンスを発行することをおすすめしたい。
CRに丸投げ
ゲムデウスの抗体を作った働きが評価され、貴利矢が正式なCRメンバーとして復帰した。そのついでに、黎斗もCRに居残ることが認められた。
衛生省は「CRにいても良いよ」的なことを言っていたが、おそらくは実質的な丸投げだ。あまりに黎斗が暴れるので、対応に困ったんじゃなかろうか。
そして黎斗がなにか問題を起こせば、責任を取らされるのは病院だ。これでは院長も気が休まるまい。
壇家の思考ルーチン
ゲムデウスウィルスを取り込んだことで、親父はクロノスとゲムデウス両方の力を手に入れることとなった。どこまでも行き当たりばったりだが、本人はご満悦である。
「私は真のラスボスとなる……」
そして息子は息子で、
「壇黎斗神だ……!」
こういうところだけは、見事なまでにシンクロする壇親子の思考ルーチン。今後の戦いはもう、親子水入らずでやれば良いと思う。
親父は一体いつ退場するのかと思っていたら、いつの間にかラスボスにまで上り詰めてしまった。雑草並みにたくましい精神である。