マーダッコ、オタク化する。宇宙戦隊キュウレンジャー第25話感想。
宇宙戦隊キュウレンジャー第25話「惑星トキ!少年の決意」感想だ。
過去に戻れるキュータマを求め、惑星トキへと赴くレンジャー一同。しかしその惑星は、ある意味最も恐ろしい場所でもあった。
果たしてレンジャーは試練を乗り越え、キュータマをゲットすることができるだろうか?
なぜその男に言う
トケイキュータマを手に入れれば、過去の時間へと戻ることが出来る。そして過去に戻れば、死んだ人間にも会えるかもしれない。
「昔に戻れる……」
この事実に、特に色めき立ったのがコタローだ。昔に母親を亡くしたコタローは、母親へ思いを馳せる。
しかしそこまでは良いが、何故にスティンガーの兄貴に「昔」を強調して語る必要があるのか。純真な弟分を装いつつも、小悪魔的でもある危険な少年である。
やっぱり出てきた
キュータマ回収するには、惑星にあるネジを一斉に巻かねばならない。が、ネジを巻くと、巻いた人間の思い出の人物が出て来る仕掛けになっていた。
「兄貴……!」
うん、やっぱり出てきやがった。やはりサソリオレンジは永遠のブラコンである。
しかし、ここでチャンプやコタローが出てきても困るっちゃ困る。スティンガーにはブラコンでいてもらった方が安心(?)だ。
ラプターの好みとは
一方、別の意味で悩まされるメンバーもいた。妄想女子のラプターは、ヤロウ四人から同時にプロポーズされるという乙女にとって夢の展開が待ち受けていた。
ヤンチャ枠→ラッキー
紳士枠→スパーダ
オレ様枠→ツルギ
上司枠→司令
実に完璧なバランス配分だ。もし時間が許すなら、ツンデレ枠のスティンガーと年下枠のコタローがいたらもっと盛り上がったろう。それだけで30分持たせられる破壊力がある気がする。
哀しき一方通行
業界用語を操るバランスの前に出てきたのは、相棒のナーガだった。チャラいように見えて、実は一途な機械生命体である。てっきり過去にフラれた女たちが出てくるかと思った。
が、肝心の相棒のナーガは、
「俺の前には、誰も出てこなかった……」
バランス、まさかの撃沈。これまで相棒と一緒にアゲアゲになったり頭をナデナデして褒め称えたりしていたのに、それは全て虚構だったというのか。
BNコンビ、ここに来てすれ違いの到来である。
トラウマメーカー
BN団が気まずい空気になるなら、過去のトラウマが甦るメンバーもいたりする。天涯孤独のガルの元には、伝説の女装ガルがお出ましになった。
「やっぱり出てきやがったな……」
ガル、黒歴史を瞬時に抹殺。よほどあの女装回が嫌だったらしい。
他のメンバーは過去の敵と戦ったり和気あいあいしたり楽しそうだったのに、恥ずかしい過去が出て来る不憫なオオカミである。
4代目のタコ
もう出てこないかと思っていたら、久々にマーダッコが復活。果たして今回はどんなキャラで来るんだろうか。
「キターーーーーー!!」
ヤンキー、小悪魔、プリンスと来て、まさかのアイドルオタクがきやがった。スタッフは、そんなにマーダッコのキャラネタに困ってるんだろうか。
「推しにやられて、悔い無し!!」
そして、とっとと退場する。これまでのタコの中でも、一番幸せそうなヤツであった。
次もキャラに走って車掌とかが来たり、いったん原点に戻って大阪のオバちゃんとかが来たりするかもしれない。
多勢に無勢
オタクマーダッコを撃破したら、後はフクショーグンだけだ。メンバー勢揃いで、敵を追い詰める。
「一人ひとりはちっぽけでも……」
12VS1の戦闘、多勢に無勢である。ここまで数の利に頼るレンジャーも、これまでなかったろう。
倫理的にどうかとは思うが、常に12人で戦えればもっと早く片付きそうだ。
各自がトラウマ・妄想・黒歴史と戦いつつ、無事にキュータマを手に入れることが出来た。過去ではどんな展開が待ち受けているんだろうか。