ガル、ピュアだった。宇宙戦隊キュウレンジャー第34話感想。
宇宙戦隊キュウレンジャー第34話「謎の覆面戦士、現る」の感想だ。
司令と一緒に過去へ行ったはずのチャンプが、未だ戻らない。相棒のスティンガーはやきもきしていた。
9月あたりからずっとバラバラだったキュウレンジャー、今週こそ12人勢ぞろいなるか?
探り放題
ドン・アルマゲの居場所を突き止めるべく、ナーガが驚きの提案をする。
「俺の頭の中に入ってくれないか……?」
相棒のバランスが、ナーガ奪還作戦のときに使ったあの手だ。
ケンビキョウキュータマのおかげで、人の頭の中に入り放題になってしまった。これから情報収集のときは、ずっと同じ手が使えるかもしれない。
逃げ場なし
情報が分かるまで待機するつもりだったのに、船が突然攻撃を受ける。
「ククルーガが地上から攻撃を!」
宇宙にいても、容赦のない攻撃。逃げ場がないんじゃ、何のための船なのか。基地が攻撃されるとは、夜もおちおち休んでいられない。
バレてる
ククルーガの隣には、チャンプに似たロボットがいた。容赦のない攻撃に圧倒されるレンジャー一同の前に、自称「ヤギュウジュウベエ」という覆面ロボットが現れる。
「チャンプが二人!?」
「チャンプだよね?」
「チャンプです」
「チャンプ、しっかりしろ!」
のっけから隠す気ゼロだった。スタッフ、どうせ分かってるからってちょっと開き直り過ぎじゃなかろうか。
チャンプの小芝居も穴だらけで全く隠れちゃいなかったが、もう少し隠したい気持ちを汲んでやってほしい。
ガル、いいヤツ
そんな配慮のない連中だが、ピュアなメンバー約一名いた。
「ヤギュウさんは他人の空似じゃき!!」
ガル、チャンプの猿芝居を真に受ける。純粋無垢ないいヤツである。
「ガル、バカなの?」
その純粋さは、少年のコタローにも引き気味にバカ呼ばわりされるレベルだった。ガルは今でも、サンタを信じているに違いない。
いらぬフォロー
ヤギュウもといチャンプは、自分が元は悪のロボットであることを気に病んでいた。さらに、たまに暴走してしまうときもあった。
が、一人で抱え込もうとするチャンプの姿勢にスティンガーが吼える。
「暴走したら、俺が命をかけて止めてやる!」
「って、チャンプの旦那に伝えてくれ!」
そしてガル、いらぬフォローをかます。それでもいいシーンでまとまってたので、ギリギリセーフか。
知ってた
「俺の正体を明かすとき……チャンプだ!!」
「知ってた」
「ナニーーーーー!?」
約一名を除き、全く驚きのない再会劇。むしろ堂々と、正体をバラすのが恥ずかしくなってくる。
「気付いてなかったのは俺とスティンガーだけか!?」
「一緒にすんな」
そしてガル、スティンガーに見捨てられる。これまで問題行動の多かったスティンガーだが、バカのレッテルだけは貼られたくないらしい。
後ろ
それでも皆、チャンプを暖かく迎え入れる。
「俺の正義を貫くときだ!」
「なんかよくわかんないけど、ラッキー!」
「俺だけ、バカ……?」
一同のいい話よりも、後ろで落ち込んでいるブルーの犬の方が気になる。元気出せ。
中のメンバーは大変
ククルーガとチャンプ似のロボ、巨大になって立ちはだかる。レンジャーもロボを発進して対抗する。
「うわわ……!」
が、オリオンバトラーは中に人がいると、垂直に傾いて大変だった。新しい船は戦闘兵器も兼ねているからちょっと不便である。
隠蔽
「暴走のことは、三人の秘密だ」
チャンプが暴走することは、スティンガー・ガル・チャンプだけが知っている。スティンガー、それを隠蔽しようとしていた。
こういうことは、隠すと絶対に後で面倒なことになるのだ。一人じゃなく、三人で抱え込むならいいでしょという問題じゃあるまい。
来週は、ジャークマターとつながっている疑いのあるホシ★ミナトの秘密を探る。
この男の秘密と言えば、過去に魔法使いだったことと、秘密組織の特命エージェントだったこと以外になにかあるんだろうか。どんな発言が飛び出すのが楽しみである。