燃えよショウ司令。宇宙戦隊キュウレンジャー第38話感想。
宇宙戦隊キュウレンジャー第38話「おっタマげ!危機9連発!」の感想だ。
ジャークマターの本拠地へ乗り込むべく、新たなキュータマを探し求めるキュウレンジャー。ショウ司令率いる一行は、ケフェウスキュータマを求め九林寺へ向かう。
ニチアサドラゴン回の後編、ショウ司令の活躍に注目だ。
エア司令
最近、自分の存在感がないことに悩む司令。ツルギ・ガル・ハミイ・ナーガ・ラプターを率いて、ケフェウスキュータマの眠る九林寺へやってきた。
「さっさと突破して伝説を作ってやる!!」
冒頭から司令をさしおいて、やたらとリーダーシップを取るツルギ。悪気は無いんだと思うが、これでは司令が自信を失うわけである。
原点回帰
数ヶ月前のプリンスモードを最後に、音沙汰のなかったマーダッコが復活を果たす。
「このタコ!!」
そして性格も、原点回帰した。物語が終盤に近づいたようで、しんみりしてくる。
司令の戦闘力
ケフェウスキュータマを手に入れるには、9つの試練をクリアしないといけない。最初の試練は、インダベーを1分で99体倒すことだった。果たして結果はいかに?
ガル→16体
ナーガ→13体
ハミイ→10体
ラプター→10体
司令→5体
ツルギ→30体
ほとんどがツルギの功績だった。司令にいたっては1ケタである。
「司令、サボり過ぎじゃない?」
「気にするな、クエルボも5体だった」
変身込みの司令の戦闘力は、強さほぼゼロで頭脳労働が主だった策士と同ていどということか。ツルギ、全くフォローになってない気がする。
趣旨が違う
司令、気を取り直して次の試練へ向かう。ナーガと組んで、だるまさんがころんだに挑む。
だが腰痛持ちの司令には、同じ姿勢を続けるのは難しかった。
「フンッ……!!」
「この格好、ツライ……」
ナーガ、司令を金縛りにしてストップさせる。そういう遊びじゃない気がするんだが、止まってりゃなんでもいいのか。
脱ぎたがり
ほかの仲間も試練を突破し、一時合流する。次はダンス試練だ。
ここでも例によって、司令をほぼ無視した作戦が展開される。
「タマッタマッタマッタ~マ……」
息の合ったダンスを披露するレンジャーに紛れて、約一名なぜか上半身をさらしている奴がいる。最初の腹筋の試練はともかく、なぜダンスでも脱ぐ必要があるのか。
思えばツルギは初回の登場から露出の多い男だったが、特撮は一体コイツに何を求めているというのか。
日曜朝の時間帯における、30代男性の中肉中背の肉体にどこまで需要があるのか。果たして謎である。
ナーガの心意気
さらに試練は続く。ガルとナーガは、にらめっこ対決に挑む。
「あっぷっぷ!」
ナーガ、クールに変顔を披露。感情を理解してから気さくになったのかもしれない。
しかし、白目を剥いた顔が全国のお茶の間に流れたわけだが、中の人的にはセーフなのかちょっと心配である。
どっから持ってきた
結局これまで、ほとんど活躍できなかった司令。ツルギは、引退まで考えだした司令を励ます。
「司令には司令にしかできない戦い方がある!」
ところで、その手に持った缶コーヒーはどこから調達してきたのか。近くに自動販売機でもあるんだろうか。
その場合、管理してるのはおそらくジャークマターか。ものすごくぼったくられそうである。
信用ゼロ
最後の試練は、仲間と戦わないといけない相打ち房だった。しかし仲間が偽物だと見抜いた司令は、一芝居をうつ。
「どうか、ボクの命だけは!!」
「おーーーい!!!」
ツルギ、司令の土下座に本気で動揺する。いつもの「なんてこった」も出てこない焦りっぷりだ。
直前まで司令を励ましていたのに、なぜそこは察しないのか。やはり普段が普段だから、信用が低いのかもしれない。
理解?
部下の性格を知り抜く司令、それぞれの特徴から偽物だと気付いていた。
「オレは、どうして……?」
「ナーガは……フィーリング?」
「……やっぱり信じられない……!」
偽物が不自然に業界用語でも使えば、「ナーガはそんなにチャラくない」とでも言えたかもしれない。残念であった。
子犬
本物の仲間が返ってきたところで、デスゴンとの直接対決が始まる。だが、イヌキュータマを渡されたガルはちょっと納得がいっていなかった。
「じゃあこれを!」
「コイヌキュータマ!!」
ガル、子犬のしぐさでデスゴンを翻弄。結局犬なのだが、いろいろな意味で強力なキュータマではある。
最後の最後で
司令一行は、無事にケフェウスキュータマをゲットできた。次なるキュータマは、ラッキー一行のペルセウスキュータマだ。
だがそこに立ちはだかるメカマーダッコは、ある秘策を持っていた。
「チャンプ!!」
最後の最後で、チャンプがまさかの暴走。衝撃の終わりとなった。
せっかくの司令回だったが、終わり際でチャンプに全て持っていかれてしまった気がする。チャンプは扱いこそヒドいが、何だかんだでオイシイところを持っていくヤツである。
お笑い回の次はチャンプのシリアス回かと思いきや、次はスティンガーのお笑い回か。特撮スタッフ、サソリの弟に頑張らせ過ぎじゃなかろうか。
チャンプは今度こそ、過去の因縁を断ち切れることを期待したい。