万丈龍我、覚醒?仮面ライダービルド第10話感想。
仮面ライダービルド第10話「滅亡のテクノロジー」の感想だ。
敵の罠にハマり、研究所から遠くへ誘い出された戦兔。このままだと、パンドラボックスが奪われてしまう。
何とかそれを阻止し、ファウストの野望を止めることはできるのか?
ムチャ振り
ファウストを止めに行きたいが、戦兔は離れた場所にいて手を出すことができない。
「急いで研究所に向かってくれ!」
ならば近場にいる奴をと、龍我を出向かせようとする。
が、東都の凶悪指名手配犯をノコノコとそんな中心部へ行かせて大丈夫か。かといって、マスターと美空もまずい。なんでこの店、まともに外へ出られない奴ばっかりなんだろう。
コイツです
ファウストは着々と、パンドラボックス奪取を進める。三都市の首脳も、謎のバリアに閉じ込められてしまう。
「誰がこんなことを!」
その辺りの事情は、首相の目の前にいるメガネがよく知っている。灯台もと暗しである。
潜入取材
ファウスト支援者の難波会長。難波会長は、仮面ライダーを軍事利用しようと企んでいた。
「それが、会長が描いた絵ですか?」
ジャーナリスト紗羽の潜入取材も続いている。こんな一記者に重大な計画をとうとうと述べるなど、この会長も肝心なところでセキュリティが甘い。
何が終わる?
戦兔に言われて研究所までやってきた龍我。が、当然ながら入り口には見張りがいた。
「五分で終わりますから!」
龍我、瞬間早着替えで兵士に早変わり。セリフの先頭には、(服の強奪が)が付いていたんだろう。
最初の老人コスプレに始まり、今週の研究員コスはクオリティが最初に比べて上がっちゃいないか。龍我はボクサーを止めても、この一芸で食いつないでいける気がする。
本当は間に合ってない
パンドラボックスを奪ったスタークだったが、またしても不穏な動きを見せる。
「逃走ルートが違うようだが……?」
当然、怒り心頭のナイトローグ。やっぱりコイツに任せるんじゃなかった。
もちろん、そんなことでスタークは止まらない。結果、戦闘にまで発展してしまう。
「間に合った……!」
そして果ては、足止めしたはずの敵に追いつかれる。ムダな仲間割れがなけりゃ、全然間に合ってなかったはずだ。
スタークの問題行動は今に始まったことじゃないのに、なぜわざわざコイツを抜擢したのか。重要な任務を任せられる人材がこんなのしかいないファウストは、組織として半分終わっている気がする。
部下は?
スタークとの戦闘で、ついに龍我が3.0へ覚醒。任務を半分放り出した挙句に、敵に塩を送ってしまったようだがいいんだろうか。
加えて、遅れてやってきた戦兔も参戦。が、ナイトローグにはまだ力及ばず、倒されてしまう。
「ボトルは全て回収する……!!」
ビルドを倒したことにご機嫌のナイトローグ。ボトルも丁寧にケースの中へ収納する。
が、その間に逃げたスタークのことを忘れちゃいまいか。ボトルなんかさっさと袋にでも詰めて、奴を追いかけた方がよかろう。
変身はしない
ナイトローグがチンタラやっている間に、何やら仕掛ける龍我。クローズドラゴンにボトルを預ける。
「後は任せた……」
そしてそのボトルを、戦兔へパス。戦兔は新たな力で、ナイトローグを撃破する。
なんか意味ありげな空気だったのに、結局今回は変身しなかった。ちょっと肩透かしだ。
なぜ歩行型にした
ナイトローグを倒したビルド、次はパンドラボックスを追う。スタークは二足歩行ロボットを使って、逃走を図る。
しかしただ逃げるだけなら、バイクや自動車で十分なはずだ。わざわざ手間をかけて、小回りがきかなくて目立つロボットを逃走手段に選んだのか。
案の定、バイクで追いかけてきたビルドにロボを破壊されて、地上へ投げ出される始末だ。スタークも優秀ではあるんだろうが、面白さ最優先なのが致命的だと思う。
箱は?
スタークの正体が、葛城である疑惑が浮上。戦兔は同じ科学者として、葛城を許せない。
「どうしてファウストを作った!!」
戦兔は色々と、スタークへ疑問や怒りをぶつける。
「科学は人間を退化させる!」
それに対し、スタークも持論をぶつける。
しかし二人の口論以上に、放ったらかしにされたパンドラボックスの方が気になる。お前ら、この箱のために30分間必死になってたんじゃなかったのか。
どうせ口論するなら、せめてパンドラボックスを引っ張り合いながらやっちゃどうか。
東都がヤバい
二人の口論の間に、追いつくナイトローグ。結局、箱とボトルは奪われてしまった。
さらには、東都の首相までなぞの心臓発作で緊急入院するハメになる。
「東都を頼んだぞ……!」
その頼んだ先は、よりにもよって東都転覆を企む息子だった。この老人の目、かなりの節穴っぷりである。
危ない思想の持ち主が東都の実権を握ると、どんな悲惨なことになるのか?これは東映スタッフからの、社会へ対する警告も含まれるんだろうか。
ボトルを全て奪われ、まともに戦えなくなってしまった戦兔。かくなるうえは、もう一人の男に何とかしてもらうしかない。
来週はいよいよ、新ライダーのお披露目である。楽しみだ。